このプロジェクトは、スマートフォンのアプリ開発者、ウェブサービスの開発者、ハードウェアのエンジニア、ものづくり企業、デザイナー、アーティスト、建築家など 異業種の皆さんが多様なアイデアを出し合い、それを元に製品化まで進めようというものです。
約二年前に発売されたiPhone 4Sは、新しい無線通信規格「Bluetooth Low Energy」に対応しました。
これにより、Appleの認証なしに無線通信デバイスを開発し販売できるようになりました。Androidの対応も正式発表され、対応機種は急速に普及しつつあります。
既に、医療や健康などの当初より予測された分野では大手が様々な製品を発売していますが、まだまだ様々な可能性が秘められています。
実際に、アメリカのクラウドファンディングサービス「Kickstarter」では時計やガジェットなど多様なアイデアが提案され、次々と多額の資金調達に成功し、
製品化されています。
こうしたことが起きている背景には、標準的に利用できるハードウェアが手軽に入手できるようになり、一から開発する場合と比較して圧倒的に低価格でプロトタイプまでつくれるようになったことがあります。
しかしながら、プロトタイプをつくるのと、製品を実際に販売するのとでは大きく異なります。
特に、既存の製品と無線通信モジュール、スマートフォンアプリを組合せることで新しい製品を生み出す、
というのは新規参入のハードルも高く、得意分野を持つものづくり企業にとって非常に大きなチャンスです。
ITとものづくりというこの二つの分野のかけあわせによる、大きな魅力をもった製品開発の促進は、まさに今取り組むべきテーマであると感じております。