第3回のテーマは「路線バスをハックしよう」です。
今回は、岐阜県大垣市にある情報産業の拠点「ソフトピアジャパン」地区の実際のバス停にビーコンを設置し、実際の路線を短縮した経路を、チャーターしたバスが巡回します。あらかじめ用意したデモアプリを全員で体験した上で、バスの乗客、運転手、沿線にあるショップなど、様々な人々に向けたアイデアを参加者全員で出し、短時間で実装して実際に体験するところまでを行います。
これまでのiBeaconハッカソンは、観光や来店といった「イベント」をテーマとし、実験室的環境で開催してきました。それに対して、今回は人々が生活する「日常」をテーマとし、実際に人々が生活する空間を走る路線バスで開催します。
イベントと日常は大きく異なります。例えば、バス停のそばを通るだけでiPhoneが沿線のショップのクーポンをいつも表示すると、それはスパム・メールも同然になってしまいます。一方で、多くの人々が既に保持しているスマートフォンと、安価で手軽なビーコンの組み合わせにより、大規模なシステムを導入できないコミュニティバスに対して必要十分なガイドシステムを実現できるかもしれません。
このような様々な課題や可能性について、多様なスキルや経験を持つ参加者が集まり、技術だけでなく多様な視点からアイデアを出し、実装し、体験することで、2年後の日常へとつながる道を共に考え、共有する場としてのハッカソンです。
※iBeaconは、Apple Inc.の登録商標です。